ドイツの政治のテーマ

ドイツ語学校(レベルはB1の上くらい)でDeutsche WelleのTop Themaという教材を毎週やっています。 今回のテーマは僕たちのクラスには、少し難しいということでしたが、大切なテーマなので取り上げたとのこと。

www.dw.com

色々、講義の中で教えてもらいました。私は、政治(ましてはドイツの政治)にはかなり疎いです。

メルケルさんは10年以上首相(die Bundeskanzlerin)を務めているなかで、次第に求心力を失っている。本人は、首相を務めるのは自分しかいないという自負があるが、国民は新しい首相を望んでいる模様。
バイエルン州の選挙で、メルケル首相の党(CDU = Christlish Demokratische Union Deutschland)の姉妹党(eine Schwesterpartei)であるCSU(Christlich-Sozialen Union in Bayern)が歴史的敗北をし、議席過半数割れ(37.2%)のため、州政府は連立政権を組む必要がある。ちなみに、CDUはバイエルン州にはない。1962年から一貫して絶対多数によるCSU政権だったほど、政治的に保守的な地域だが、今回の選挙結果により単独政権が組めなくなった。
・ なぜ敗北したか。メルケル首相は移民推進派でバイエルン州は大きな影響を受けている。一方で、ミュンヘン地域では家賃の高騰や教育の質の低下などの社会問題が近年高まっており、移民よりも国民に税金を使うべきとの声が高まっている。
・ 第2党は緑の党(die Grünen)で17.5%だが、移民政策に大きな違いがあり連立が難しい。CSU党首州知事のMarkus Söder氏は政策に共通点が多い以下のFreie Wählerと連立を組みたいが、2党併せても過半数に届かない。
・ 第3党はCSUに近い地域政党のFreie Wählerで11.6%。党首のHubert Aiwangerも連立に乗り気。
・ 極右政党のAfD(Alternative für Deutschland)も10.2%獲得。

多分、クラスのレベルに合わせてかなり単純化されていると思いますが、ざっと俯瞰する意味ではとても分かりやすかったです。

こちらは英語の記事(The Economist)ですが、同じトピックの記事がありました。

www.economist.com

CSUは、極右政党以外にCSUの右に政党が存在しないほどの保守政党
CSUのCはキリスト教徒のCなのだが、教会は難民を助ける活動をしているので、移民に賛成のChurchgoersの支持が離れてしまった。そして失った票は、緑の党に流れてしまった。

At the same time the CSU’s anti-migrant stance has put off pro-refugee conservatives, in particular churchgoers. The “C” in CSU stands for Christian, after all, and the party likes to highlight its religious roots. But Catholic and Protestant churches have been active in helping refugees.

CSU党首で、内務大臣のHorst Seehoferは移民政策をめぐり、メルケル首相と対立していたが、選挙の責任を取ってCSU党首を辞任せざるを得なくなるのではないか。

そしてSpiegel誌にも。

www.spiegel.de